笠岡市 めがねと補聴器専門店・ツザキが お店の日常と 小さなまちでの活動などを綴ります

2017-01-05

冬の旅へ



高橋悠治 波多野睦美 冬の旅 2月14日の広島公演に、行くことにしました。

悠治さんが弾き、メゾ・ソプラノの波多野さんがこの曲を歌う、そしてそれがシューベルトの歌曲である、というシンプルな興味ももちろんあります。

が、なによりこの曲を 幼いころにはじめて聞いた時から、ずっと待っていた顔も知らない誰かの声で聴きたいというのが、より近いかも。

それが実は波多野さんなのかもしれない、と気づいたのは、アルバム「猫の歌」の一曲目としておさめられた「民衆に訴える」を 聴いた時でした。

シューベルトの詩に、ハンス・アイスラー風のメロディをつけた、とは悠治さんのライナーですが、この一瞬たりとも予定調和に立ち寄らず、聞き手の解決感を是としないかの伴奏は、実際物凄い...。一度は生で聴いてみたいものの、これをステージで再現することばかり願うよりも、今回のコンサートこそ展開型として聴くべきなのかもしれません。

訳詞も水牛からダウンロードして、読んでみることにしました。