分厚さを逆手にとって、よからせながら、立てて使用。 ボタン類が力が入って押しやすい。 |
なりの割に重さと厚みがあり、筐体もがっちりしたVF80です。VF160が2台もあるのに、必要があるか、と聞かれれば機能的には160シリーズに譲ることも多いものの、ある、と答えます。
160シリーズの奥側半分といった印象の通り、両者の共通点が多いうえでの8トラックであることは、とても気軽に使え、外にも持ち出せるというハーフ版の利点が感じられます。
EXの機能上の違いは今となってはあまり記述も見当たらないのですが、CDの再生ができるかどうかが、ぼくには気になりました。簡易にできるEXはやはり便利といえますね。
音質的に44.1kHz・非圧縮のwav.であるあたり、端子のしっかり度と相まって置きっぱなしの記録レコーダーとしても十分ではないかと思います。変にファイルサイズばかり大きくなるより、パッと録りたいスケッチ等にはちょうどよさそう。軽いハンディレコーダーで録ってもいいのでしょうが、かえってHDDという安定したメディアが使えるのは、よりいいです。
大きなD-80を所有していた立場からすると、音質をキープしたままこの大きさにミキサーとのオールインワンを安価に実現した本機は、高く評価できます。かえって無駄な機能のない、小さくて男前なレコーダーだと思います。