そこに入っていた古いレンズを先に違うフレームに入れ替え終わってから、
「あ、このフレームのレンズ、形を先に起こしておかないといけなかった...」
察しのいい皆さんはお気づきでしょう。ふち無しは、元になる形がないと、大きさを含め、作りようがないのです。
メーカーのシャルマンに問い合わせてみると、これ、元々サングラス製品だったので、加工用フォームはもう残っていないとの、残念な答えが帰ってきました。ああ万事休すかな、と思っていたら、そこは整理の良い同社、製品の実寸の仕様書が残っているので、FAXしますとの返事。
や、サスガですね!
これがあると、結構なんとかなるのです。はさみで切り出した型板を重ねあわせながら、ちょっとずつヤスリがけして整形、はい、レンズを削る用意が出来上がりました。
繊細なカーブに見えるフレームの玉型(レンズの外観)も、形を構成するいくつか直線から成っています(デッサンをされる方はお分かりでしょう)。それをヤスリで表現していきながら、最終、角をうまくまとめるのです。
今の型板不要の加工機でしか仕事をしていない若い販売員には、きっとわかりにくい話でしょう。我々チョイ上世代^^は、こうしてそのフレームの持つ個性を頭に入れて仕事を覚えていったものですのでネ、楽しく作らせてもらいました。
フリーダイアル 0120-62-2815