どちらのお家も古いものが出てくると、片付けの手が止まってしまうものなんですが、この前、自宅のふすまが破れて、ぺろりと顔がのぞいたものがこちら。
土地の売買の様子が、生々しく記されてます。登場する姓も、その地区で今もよく見られるお名前だと思います。
明治十八年! どうしてわが家に使われていたかは、今となっては知るよしもありません。
襖の内側、普段は見えないところなので、そうしたリユースに最適の場所なのでしょうね。なんでも溶かして再利用、というのとは、少し趣が違います。大事な書類を長く保存するための紙ですから、ことさら丈夫だったのでしょうけども、さすがに今では、パリパリの枯れ葉のようでした。