フレームの形に削り上がったままのレンズは、角がそのままだと
万一強くあたった時に、ケガのもとになります。
このため、レンズの透明な部分の外周にそって「面取り」と呼ばれる
作業で、角をわずかに丸くします。
最近のことですから、それが自動でできる機械も、私どもは持っています。
しかし、広めに取れすぎるように感じることも多々あり、度数の強い方の
レンズを薄く見せる加工としては、たまに使用しますが、通常はコチラで
手で面取りしています。これはちょっとした意地かもしれません。
古そうに見えますが、実際古い・笑。 40年は堅いと思いますが、
使われ続けているこの砥石にはちょっとした秘密があります。
これは白い部分がセラミックの砥石なのです。
仕上がりのキメが細かく、面取りが細く仕上がるだけでなく、ピリッとした
光沢を持ちます。多角形の玉型も美しく出来上がります。
実はもう製造中止になってずいぶんなるので、光学機の中古を
探している業者さんなんかは、垂涎の品です。
あ、里子になんてありえませんからね、ウチのセラミック・ガール(笑)