2023/06/01-12:54:42 |
創作を振り返り対比する という回顧展の狙うところが、隙間なく詰まった素晴らしい展示でした。
羊や鳥、月、宇宙飛行士...そしてミサイルと大爆発といった具象的なモチーフの繰り返す登場にも、引用へのナイーブな寄りかかりを感じさせないのは、表現者・泉谷氏の痛みを伴った嚙み砕きがあるからでは、と感じました。
その一方で、厭世的で突き放したような怖い終末の景色にも、ふっと人間の浅はかさを笑ってしまうような滑稽さもあります。そう、羊になってみたり、羊にされたり...。