笠岡市 めがねと補聴器専門店・ツザキが お店の日常と 小さなまちでの活動などを綴ります

2019-10-01

オーケストラ・ファン・ヴァセナール Orchestra van Wassenaer on period instruments イタリア・ヴァイオリン音楽の夜明け のご案内


オーケストラ・ファン・ヴァセナール

Orchestra van Wassenaer on period instruments
イタリア・ヴァイオリン音楽の夜明け
〜17世紀初期からコレルリへ、大いなる飛躍〜

赤津眞言(ヴァイオリン)
鳥生真理絵(ヴァイオリン)
山田慧(チェロ)
鎌田茉帆(チェンバロ)

10月26日()開演15:00 開場14:30
福山アライアンス教会
福山市三吉町1丁目8-5

10月27日()開演15:00 開場14:30
尾道カトリック教会
尾道市栗原東1丁目12-1
(両会場とも駐車場がありません。車でお越しの方は、福山は東7番ガード周辺・福山駅周辺の、尾道は尾道駅周辺の有料駐車場をご利用のうえ、徒歩またはタクシーでおいで下さい。)

一般:前売・予約3,500円(当日4,000円) 学生・生徒:1,000円(前売・当日とも)
2公演:5,000円(前売・当日とも) (幼児については電話・メールでご相談下さい。)

主催・問合:ジャズ大衆舎 jazztaishusha@gmail.com 070-5304-6588

 ヴァイオリンの起源は中東で使われていた楽器、ラバーブだと言われています。それが長い年月をかけて海、陸を越えてヨーロッパに伝わり(レベックと言われた)、16世紀頃のヨーロッパ文化の中心であったイタリアで、コンソート楽器(合奏、伴奏楽器)として広く使われるようになりました。17世紀初期のヴェニスで活躍したモンテヴェルディ、ガブリエリやフレスコバルディ等によって、ヴァイオリンは単なる伴奏楽器から、次第に独奏楽器として華々しく音楽史の表舞台に顔を出すようになりました。それまで旋律を受け持っていた歌やコルネット等に変わって、ヴァイオリンを使ったソナタ(ソロ)が多く作曲されたのです。それが発達してコレルリの作品に代表されるトリオ・ソナタへと発展していきました。今回はそんな流れをイタリア各地の作品から眺めてみたいと思います。赤津眞

演奏予定曲
コレルリ(1653-1713):トリオ・ソナタ12番 ト長調”チャコンナ”(作品2より)
ロッシ(1570?-1630):ソナタ6番 「対話のソナタ ラ・ヴィエナ」(作品12より)
マリーニ(1597?-1666):ソナタ21番「逃れよ、悲しい心よ」(作品22より)
ウッチェリーニ(1603?-1680):アリア5番「ラ・ベルガマスカによるアリア」(第3集より)
レグレンツィ(1626-1690):ソナタ6番(La Cetra(作品10又は11)より)
レオナルダ(1620-1704):ソナタ第12番(教会ソナタ集作品16より)
メルーラ(c.1595-1665):ソナタ・クロマティカ


赤津眞言 Makoto Akatsu Violon
国立音楽大学にてヴァイオリンを森岡輝に、学外でバロック・ヴァイオリンを小野萬里、室内楽を千成千徳各氏に師事。1987年よりオランダ、ハーグ王立音楽院にてバロック・ヴァイオリンをシギスヴァルト・クイケン氏に師事する。1991年国際古楽アンサンブル・コンクール第二位、1993年にソリスト・ディプロマを得て卒業。在学中よりヨーロッパ内外の団体、ラ・プティット・バンド、レザール・フロリッサン、ターフェルムジーク・トロント等で演奏。またコンサートマスターをレ・タラン・リリック、レザグレモン、コンチェルト・クレンデ等で務める。オーケストラ・ファン・ヴァセナールを1990年より主宰し、ヨーロッパ各地で演奏、ラジオ公演、BISとの録音等を行い、好評を博している。教育活動にも力を入れ、アントワープ音楽院、ミュンヘン音楽院等でマスタークラスを、国内においても公開レッスンを定期的に催している。現在ベルギー、レメンス音楽院(LUCA Lemmens)客員教授。

鳥生真理絵 Marie Toriu Violon
ブリュッセル在住。桐朋学園大学及び同大学院を卒業後、渡欧し、ブリュッセル王立音楽院にてモダン・ヴァイオリンをフィリップ・グラファン氏に、バロック・ヴァイオリンをフランソワ・フェルナンデス、寺神戸亮の両氏に師事。2018年同校古楽科修士課程を最優秀賞を得て卒業。現在は、イル・ガルデリーノ、カプリオーラ・ディ・ジョイア、フォーモーザ・バロック、キュレンデ等のアンサンブルの演奏会に定期的に参加するなど、ベルギーを拠点に演奏活動を行なっている。AYAME アンサンブル・バロック、デュオ・インヴェンツィオーネ主宰。

山田 慧 Megumu Yamada Violonchello
1996年、新潟県生まれ。
9歳より新潟市ジュニアオーケストラ教室でチェロを始める。
県立新潟中央高等学校音楽科、桐朋学園大学音楽学部を卒業。
チェロを渋谷陽子、松波恵子、バロック・チェロを武澤秀平、Emmanuel Girard各氏に師事。
室内楽を磯村和英、藤井一興、鶴園紫磯子、上尾直毅、各氏に師事。
古楽アンサンブル「プティ・ヴィオロン」、アンサンブル室町メンバー。
指揮者のいないオーケストラ「ルートヴィヒ・カメラータ」主宰。
現在、桐朋学園大学カレッジ・ディプロマコース1年在籍中。

鎌田茉帆 Maho Kamada Cembalo
東京芸術大学音楽学部器楽科チェンバロ専攻に入学、同大学大学院古楽科修士課程を修了。在学時、明治安田クオリティオブライフ文化財団奨学生。チェンバロ、通奏低音を辻本彩、大塚直哉、廣澤麻美各氏に師事。クリス・フェルヘルスト、アリーン・ジルベライシュ各氏のレッスンを受講。ソロだけでなく、通奏低音奏者としても活躍中。八ヶ岳高原音楽堂チェンバロ・コンサートでチェンバリストを務める。アルル音楽教室チェンバロ講師。