笠岡市 めがねと補聴器専門店・ツザキが お店の日常と 小さなまちでの活動などを綴ります

2018-06-01

ぽっかりあいた暗闇が見つめる

タイトルは大貫妙子の「LABYRINTH」から引用した

昨日は部屋の掃除をしながら、学生時代にエアチェック(死語か;)したカセットから起こした録音をいろいろ流していたのだけれど、一番面白かったのは、名作「Cliché」をリリース時に大貫妙子がゲスト出演した、坂本龍一の「サウンドストリート」のものだった。

オンエアされた曲は、それぞれによく聞いたものだったが「光のカーニバル」は当時全く馴染めなかった曲だった。... なぜだろう、昨日はその世界観に高揚した。ただ一言 “6月は光のカーニバル”と歌われるのを聞いただけで、涙が止まらなかった。

意見が白熱したり、すれ違ったり、時にまったりしていたお二人の会話。当時はその理由がよく判らないまま流していた部分も、時を経て聞き返すと、お二人の音楽(いや表現全般ともいえるが)に対するスタンスの違いを様々に含んでいて、実にスリリング。

若い二人の迷宮は、時を経て 熟成され、互いへの“敬意” に結実する。それもまた、幸せか。