締め切りが近くなりました。
「ふれあい音楽会」の開催
オープンスクール期間中の十一月二日「ふれあい音楽会」を
貫閲講堂で開催しました。本校文化広報部と笠岡幼稚園PTAの
共同開催です。四名の県下を代表する音楽家を招聘、保護者二名も
演奏に加わり、彩りと親しみを添えました。
プログラムは、まず第一部が五年生による音楽発表。
児童生徒音楽発表会に向け懸命に練習した美しい合唱「栄光の架橋」と、
合奏「アフリカン・シンフォニー」を圧倒的音圧とタイトなリズムで初披露、
満場の喝采を博します。
続く第二部は弦楽四重奏によるビゼー「闘牛士」で精悍に幕を開け、
誰もが知っている「ねこふんじゃった」による和やかな楽器紹介を挟み、
ソプラノが響きわたる「浜辺の歌」「ハウルの動く城」等のポップス、
そして終曲の「剣の舞」まで色彩感溢れる全十四曲が、流れるように
演奏されました。
一時間半という、子どもたちにはやや長めの演奏時間にもかかわらず
真摯な鑑賞姿勢やマナーの良さに、全く目を見張るものがありました。
園児にとっては、小学校へのソフトランディングにもつながる意義ある
体験となり、低学年には、さらに小さな子どもたちと席を同じくする
少しの緊張感が、きっと誇らしかったことではないでしょうか。
また、地域からも、今春音大を卒業する本校の卒業生が久々に来校し
母校で演奏を聴く感慨を後日熱く語ってくれました。
これらすべては、共同開催、オープンスクール併催といった開放性が
もたらす複合的な力であり、単に費用圧縮や動員力等、実利的な効果に
留まらず、世代や地域が渾然となって芸術を軸に繋がっていった成果と
いえましょう。
そんな場を提供できたことに、部員一同も高揚感を覚えました。
アンコールの「子どもの世界」を全員で歌い終えた瞬間、子供たちの間から
巻き起こったつむじ風のような歓声が、この日の充実を物語りました。