笠岡市 めがねと補聴器専門店・ツザキが お店の日常と 小さなまちでの活動などを綴ります

2018-08-17

岡山も 倉敷も

岡山城

とにかく二週続けて、休日に街に出てみた。観光地と呼ばれている地域の活気が、実のところどうなのかを 自分なりの視点で確かめたかったのである。

人の出は間違いなく、緩く低調だ。いつの年も暑いさなかであっても、人々は、それぞれいそしむように街に出てくるものであるが、なにかズーンと淀んだように、街角は一様に人が少ない。観光客のような人々は、その上目立って少ない。

その一方で、老舗と呼ばれている食堂や、以前からきっちりお客さんを持って営業されてるお店は、「何かロケでもあるのだろうか」と思われるほどに、店の前に人が溢れ返ったりしているのに出くわす。周囲の様子とは、全く関係がないほどに...

現在は、観光に訪れる人の激減が、報道のトピックスであるが、我々のような一般の小売にとっての今後の見通しは、正直それらとは無関係である。こうして、地域の中でも、災害が大きく影響する業種と、それほどでもない業種に、色濃く分かれるであろうが、これから長いスパンで起きてくる街の経済の停滞、それは全国平均的な消費動向とはリンクしないのだから、大きな覚悟がいることは変わらない。

被災地では全国からのボランティアが、千人単位で動いているという。その傍らに、報道や施策の光が当たらない地域が、累々と広がっている。“今最も必要なのは、現場で手を動かす事”という信念に基づいて、寡黙に行動されているだろうボランティアたちの素晴らしい行動力を、私自身は持ち合わせない。それでも地域に生きる私たちが、これからも立ち去ることなく取り続けるべきアティチュードは、地味で報われないものであるかもしれない。一人ひとりが、ごく周りにいる人を思いやり、今まで通りの生活にどうやったら早く立ち帰れるのかを 考えて行動していくより他ないのではないか。