西日本豪雨を経た市中央・隅田川です。
写真を撮っていると近隣の方が声を掛けてくださり、「放水路取水口まで水が達し、迂回してくれたので、この辺りは冠水せずに済みました」とのことでした。
とはいえ下流では、潮位も決して低くはなかったこともあり、厳しい状況が発生したようです(※危険が伴うので現認したわけではありません。地域住民と防災関係者からの風聞です。)
果たして、数十年に一度とされる今回の水害の前に、どの程度この設備が実働したかが知りたいと思い、残された水の痕跡をたどりました。
この取水口に入った水は、元・小川食品前の坂を下り、
笠岡小学校前を通って、正門前で90度曲がって県庁通りの
道路下にある巨大なマスを通って(ツザキの前を通り)、
南に港へ向かって下っていきます。
|
取水口上流側 |
取水口下流側 |
水は画面左側から右側へ流れています。いずれも、残っている植物や砂の様子から、水流があったことは確認できます。しかしながらどのぐらい処理能力がフルに活かされたかは、現認する限りでは疑問が多いです。
こうした構造物は厳格な強度の計算がなされているとは思いますが、地区域にあっての防災の有効性をどう評価するかは、つねに検討がなされるべきではないかと思います。
笠岡地区・隅田川の放水路取水口 #1