笠岡市 めがねと補聴器専門店・ツザキが お店の日常と 小さなまちでの活動などを綴ります

2018-08-03

<高橋アキ+河合拓始 二台ピアノによるデュオ・コンサート> のご紹介

<高橋アキ+河合拓始 二台ピアノによるデュオ・コンサート>
Aki Takahashi + Takuji Kawai Piano Duo Concert

【日時】2018年9月5日(水)、6日(木) 開演 7:00pm(開場 6:30pm)

【会場】両国門天ホール
(東京都墨田区両国1-3-9 ムラサワビル1-1階 電話:03-6666-9491)
http://www.monten.jp/

【演奏曲目】(両日とも同一プログラム)
ピーター・ガーランド「クロッシング・オーヴァー:ジェームズ・コラーの思い出に」(2016-17) ※世界初演
Peter Garland : Crossing Over - In Memoriam James Koller

クリスチャン・ウォルフ「二人のピアニスト」(1993-94)
Christian Wolff : Two Pianists

フレデリック・ジェフスキー「ウィンズボロ紡績工場のブルース」(1980)
Frederic Rzewski :Winnsboro Cotton Mill Blues (version for two pianos)

アルトゥーロ・サリナス「秋の島」 (1978)
Arturo Salinas : Autumn Islands

トマシュ・シコルスキ「ディアフォニア」 (1969)
Tomasz Sikorski : Diaphonia

西風満紀子「アッハ、ピアノ! IV, V」(2016) 四手連弾 ※世界初演(IV)、日本初演(V)
Makiko Nishikaze:Ach, Piano! IV, V (for four hands)

河合拓始「何#3」(2014) 四手連弾
Takuji Kawai : Thing #3 (for four hands)

【紹介文】
 高橋アキと河合拓始の二台ピアノによる現代音楽コンサートを、両国門天ホールで三年ぶりに行います。1960年代から現在までのアメリカ、メキシコ、ポーランド、日本の作曲家による世界初演を含むプログラムです。

 アメリカの作曲家ピーター・ガーランドが高橋アキのために書き下ろした新作「クロッシング・オーヴァー」は、世界初演。友人の詩人ジェームズ・コラーの死を悼んで書かれ、孤高の画家アグネス・マーティンの影響もあるといいます。同じくアメリカのクリスチャン・ウォルフの「二人のピアニスト」は、五線譜ながら独特の記譜法で演奏者相互の即興的な関係性を呼び込む大作。アメリカのフレデリック・ジェフスキーの「ウィンズボロ紡績工場のブルース」は、1920年代の同名の歌に基づいています。元のピアノソロ曲を作曲者自身が二台ピアノに編曲した版。ポーランドの作曲家トマシュ・シコルスキの「ディアフォニア」は、シンプルだが独特の魅力を湛えたミニマル的音楽。メキシコの作曲家アルトゥーロ・サリナスの「秋の島」は、多様な弱音で二奏者が奏する単音が交差する墨絵のような作品。西風満紀子はベルリンを拠点に活動する作曲家で、「アッハ!ピアノ」は、J.S.バッハのコラールのW.ケンプによるピアノ編曲を換骨奪胎する連弾曲シリーズ。IVとVはBWV147「主よ、人の望みの喜びよ」に拠り、IVは世界初演、Vは日本初演。河合拓始の「何」は、作曲者のことば作品シリーズ「何か」と連動して自動書記風に作られた連作ピアノ曲(現在8曲)で、No.3は連弾曲です。

 二台のピアノ・二人のピアニストの多彩な響きを、親密な空間でどうぞお楽しみください。

【演奏者プロフィール】
高橋アキ
 東京藝術大学大学院修了。在学中、日独現代音楽祭で武満徹作品を弾いてデビュー。1972年に初渡欧、ベルリン芸術週間、パリの秋の芸術祭などでリサイタル。同年、現代音楽演奏グループ「サウンドスペース・アーク」を結成し、以後19年間国内外で活発に活動。73年3枚組レコード「高橋アキの世界」で芸術祭優秀賞を受賞。75年から「エリック・サティ連続演奏会」を秋山邦晴と開催。その後サティの楽譜全13巻を校訂、CDも8枚リリース。モートン・フェルドマンの招きにより、1980-81年ニューヨーク州立大学バッファロー校のアーティスト・イン・レジデンス。1983-97年横浜で「高橋アキ“新しい耳”シリーズ」開催。47人の作曲家にビートルズのアレンジを依頼したCD「ハイパー・ビートルズ」4枚のうちの1枚目はニューヨーク・タイムズ紙で1990年ベストCDに選ばれた。CD「シューベルト・ピアノソナタ集」などの成果により平成19年度芸術選奨受賞。平成23年秋の紫綬褒章。2014年朝日現代音楽賞。2002-14年東京でリサイタル・シリーズ「ピアノ・ドラマティック」を10回開催。著書に「パルランド 私のピアノ人生」(春秋社)がある。http://www.aki-takahashi.net/

河合拓始
 1963年神戸市生まれ。幼時よりクラシックピアノを学び、その後現代音楽に興味を持つ。1987年頃から即興演奏を始める。京都大学卒業後、1991年東京藝術大学大学院修士課程(音楽学専攻)修了。在学中から即興音楽家としてソロやアンサンブルのほか様々なジャンルのアーティストと共働する。近年はピアノ演奏家として現代音楽作品コンサートと即興ライブを中心に精力的に演奏するほか、作曲、トイピアノや鍵盤ハーモニカの演奏会、朗読や舞踊との共演、ことば表現やパフォーマンスなど活動は多岐にわたる。 2008年・2012年欧州演奏旅行。2011年ニューヨークでのトイピアノ・フェスティバルに招聘参加。東京で二十数年活動後、2012年1月から福岡県糸島市在住。CDに、図形楽譜を演奏した「一柳慧ピアノ音楽」、トイピアノによる「マ・メール・ロワ」「小組曲」など。2014年・16年の糸島国際芸術祭での「イなり合奏合唱団」、2017年の原始感覚美術祭での「みのくち ぬなのうた」等、一般の方々との土地に根差した表現プロジェクトも行っている。http://www.sepia.dti.ne.jp/kawai/

【入場料】(予約・当日とも同料金)一般:3,500円 ペア券:6,000円 学生:2,500円

【お問合せ・ご予約先】
両国門天ホール ticket@monten.jp 電話&FAX03-6666-9491(火曜日休館)
カラーレコーズ colorrecords@gmail.com 電話090-9686-8241
※席数に限りがあるため、ご予約をお願いします。
※学生券は、受付にて学生証をご提示ください。
※未就学児の入場はご遠慮ください。

【主催】高橋アキ+河合拓始デュオコンサート・プロジェクト

【協力】一般社団法人もんてん(両国門天ホール)、山石屋洋琴工房