笠岡市 めがねと補聴器専門店・ツザキが お店の日常と 小さなまちでの活動などを綴ります

2013-01-31

高橋悠治&内橋和久 @福山 新聞掲載

ライヴのお知らせが本日、中国新聞に掲載されています。

朝日新聞からも、昨日取材を受けました。
(こちらはまだ掲載の確認できていませんが)

高橋悠治&内橋和久 U9発売記念ツアー

2/3 福山 
会場 ロフト 
広島県福山市延広町3−7 アクセビル2F

 ¥3,500-(1ドリンク付) 

お問合せ      ジャズ大衆舎内 やすみいし

2013-01-30

Windows8へ移行完了

寒かった27日から起動しました

Windows8へ先日から入れ替え中ですが、主要なアプリが
引っ越せてだいたい目鼻が付いてきました。

僕自身は、Windows Phoneを使用していることもあって、
今回のOSの移行に関してはメリットしかない、という立場なので、
公平なコメントではないのですが、大方の不評ほどは悪い操作性
ではない、と感じます。

慣れている環境からすると、多少の不具合があるのは当たり前で、
僕自身、旧OSに慣れすぎた辛さというものを何度も経験しています
ので、良い部分に目をやって変えていくことが得策、と見ています。

ところでXPからのアップデートの優待があるのは、
明日までですね...。

2013-01-29

やさしいボス


そりゃちょっと なかなか 無理なお話ですよ

2013-01-28

f.luxを試してみました

ブルーカットをオススメしている仕事柄、ちょっと気になったソフトが
コチラ↓

http://stereopsis.com/flux/

時間によって画面全体の色温度が変化していくというもので、
これを打っている現在はかなりオレンジ色です。

色を扱う状態ではおすすめできないですが、テキストの入力が
多い状態ではそれなりにいいのかもしれません。

反射式のブルーカットレンズは、もっと穏やかにカットしますので、
色温度が遷移するなんていささか乱暴に見えますが、面白い発想
と思います。

ただし、元来のブルーのピークがどのくらいカットされて低くなって
いるかは、数値で見て見たい気はします。






2013-01-27

大寒町


ヒーターが壊れているんだろうかというくらい、温度が上がりません。

みなさんも、お気をつけて。

2013-01-26

mad pierrot


「ピエロって、なんか怖いね」 
と デザインの宿題を描きながら、娘が話す。

確かにそうだな。        大人はみな、ピエロ。

2013-01-25

しっくりくるレンズ選び

今日、モニターのためのレンズが届きました。

講習会によっては、こういったレンズが配布されるので、
使用感や、用途の向き不向き、あるいは丈夫さなどを実際に
チェックする場として、私どもツザキは活用しています。

今回は「室内空間快適レンズ」とよばれるカテゴリのレンズが
対象でした。中近両用ともいわれるこのカテゴリは、
メーカーによる設計が多様ですので、うまくその特徴を
とらえて頭に入れなくてはなりません。

自分のフレームに組み込んで、掛けては見え方をチェックして
角度を修正したり、顔までの張り付き具合を変えたりしていきます。

このレンズは、やはり名前の通りパソコンを中心とした
デスクワークにはとてもよくかみ合いました。 その一方で
至近距離(30センチ)をガチガチに見るという印象ではないようです。

 
面白いことにこのレンズは目の前の犬の顔の毛が一本一本
見えながら、シッポの先までよく見えるというバランスでした。

最高の「室内犬の愛玩用レンズ」といえます。でもそれを探している
方も必ずいらっしゃることでしょう。

角度によって見え方が、という話は先日書きましたが、
物の数だけそれぞれに見方がある、と思うのです。


2013-01-24

避難経路用のイラストが届いて


険しい顔でしょう。

避難中の子どものイラストということで、絵心のある部員さん
お願いしていたイラスト4点が届いたので、スキャンと編集をしました。

サインペンで書いて欲しいと印刷屋さんは以前注文をつけていた
ようですが、鉛筆でいくハーフトーンも味の一つ、写真と同じトリートを
すればあとは同じ事だと、僕は思っています。

ひとつできてはよろこび、ラフを届けては恩に報いる。
そんなやりとりが苦しくも楽しいこの時期です。

2013-01-23

内橋和久


内橋和久

 1990年代後半は、アルタード・ステイツ以外でも、内橋和久の演奏はよく聴いた。

 また、その演奏が、アルタード・ステイツとは、ひと味もふた味も違っているのが不思議だった。二つだけその印象を回顧してみる。

1995年6月頃だったか、ワールドミュージック系のフェスティヴァルが震災の爪痕生々しい神戸ジーベックホールで催された。内橋和久は、おおたか静流(vo)・ハムザ・エル・ディン(vo,タール,ウード)と出演した。というより、おおたか・ハムザの伴奏というべきだった。だが、そのバッキングのセンスの良さには耳を奪われたものだ。アルタード・ステイツでは、力とスピード、反応の鋭さを武器に、ぐいぐいバンドを引っ張っていたが、ここではまったく違っていた。主役二人を充分に立て二人に寄り添いつつも、その音は彼にしか出せない、優しさやユーモアに溢れ、優れて個性的であった。歌や言葉を引き出すセンスは、あまたのギタリストが決して追従できるものではない。

 1999年には、同じくジーベックホールで、内橋自身がプロデュースしていたフェスティヴァル・ビヨンド・イノセンスにおいては、姜泰煥(カン・テーファン=as)と芳垣安弘(ds)とのトリオで出演した。姜泰煥は、どのような相手であっても、自己の音楽を崩さない人だ。急速な変化を得意とする演奏家が多いなかで、姜泰煥のインプロヴィゼーションは、ゆったりとうねるようなグルーヴを身上とする。それと対立したら、姜泰煥の持ち味を殺すことになる。内橋=芳垣は、アルタード・ステイツでの語法を放棄し、ゆったりとした姜泰煥の音の浪に身を任せた。そうして、音楽は少しずつ少しずつ表情を膨らませていったのだ。そして、その音楽の充実感は、おさおさアルタード・ステイツに劣るものではなかった。内橋和久が、いかに懐の深い音楽家であるか、感嘆したものだ。

(全文・主宰 / 改行編集・optsuzaki)


高橋悠治&内橋和久 U9発売記念ツアー

2/3 福山 
会場 ロフト 
広島県福山市延広町3−7 アクセビル2F

 ¥3,500-(1ドリンク付) 

お問合せ      ジャズ大衆舎内 やすみいし

2013-01-22

Altered States 1994/95

Altered States 1994/95
  
ジャズ大衆舎の家主であるところの、optsuzakiさんによれば、来る2月3日(日)の ライヴについての問い合わせが、全く無い!とのことである。これはまずい、何とか しなければ。


 これを読んでいるみなさん、ぜひライヴに来て下さいよ。なんたって福山より西ではやらないんだから。広島には悠治さんのファンが大勢いらっしゃるのを私は知っていますよ。内橋さんの演奏も久しぶりに聴いてみたいでしょう。倉敷・岡山のみなさん、フリージャズマニア大勢いらっしゃいましたよね。福岡のみなさん、当日は日曜日、最終の新幹線で帰れば、仕事も問題なし。



 1994年から1995年にかけて、内橋和久の演奏をよく聴いた。
内橋がリーダーのアルタード・ステイツも、94年6月に神戸で大友良英をゲストを 迎えたライヴに接することができたし、9月には福山で故豊田一樹さんのRプランニングが招いてくれたライヴを聴いた。このときはネッド・ローゼンバーグ(as,bcl)がゲストに入っていた。しかし、なんと言っても印象深かったのは、95年3月に岡山、福山、広島のツアーを組み、彼らに帯同したことだった。



 1995年と言えば阪神淡路大震災の年である。当時関西を拠点としていた彼らにとって、生活面でも仕事の面でもそのダメージは想像に余りあるが、しかし、その音楽の充実感とはちきれんばかりのエネルギーの奔流は、凄まじいものがあった。

  内橋和久(g)、ナスノミツル(b)、芳垣安弘(ds)からなるアルタード・ステイツには、それまで私が愛していた音楽(中心はジャズ/即興音楽)にはない新しさがあっ た。

それは、まず、テーマ→ソロ回し→テーマという、これは守旧派ジャズからフ リージャズに至るまで守られていた「慣習」を完全にやめてしまったということである。常時集団演奏で、3人は互いの音を聴き合い、探り合い、時に一致し突っ走る。 それは、息もつかせぬ緊張の連続であった。その表現語彙は、ジャズよりもロック的であり、複雑なようにみえて突き抜けたある明快さがあった。そしてこの上なくダンサブルであり、イスに座り続けて聴くのが苦痛なくらいであった。

また、コンポジション(あらかじめ作曲された部分)とインプロヴィゼーション(即興)の関係がこの上なく緊密で、初めて聴くとどこまでがコンポジションでどこからがインプロヴィゼーションなのか、判じ難いほどだった。しかも、コンポジションの使い方が実に巧みだった。演奏の始まりに彼らは最初からコンポジションを用いなかった。インプロヴィゼーションが一つの方向性に収斂され、それを急速に違う方向に変えていくモチーフに、よくコンポジションを用いた。とくに、ゲストの入らないトリオに見せる変幻自在の表情は素晴らしかった。

 守旧派ジャズにしろ、進歩的なジャズにしろ、単独で演奏しようと複数で演奏しようと単位はあくまでも個であった。表現は個人技が基本であった。アルタード・ステイツは、しかし、それぞれが個でありかつ一つのバンドであった。

3日間のベストは、福山での前半と広島での後半だった。いずれもが渾身の演奏だった。一切の手抜きは無かった。

彼らに帯同し、一緒に語り、飯を食っていると、なんだか自分もアルタード・ステイツのメンバーであるかのような錯覚さえおぼえた。演奏者とそれほどの一体感を覚えたのはこの時以外にはなかった。

(全文・主宰 / スクラップ,改行編集・optsuzaki)

2013-01-21

高橋悠治1988



高橋悠治1988



 高橋悠治ソロの翌年、広島リアルジャズ集団は、「サミット」と題した一大即興セッションを企画した。当初の計画では、ネッド・ローゼンバーグ(as,bcl,fl)、デレック・ベイリー(g)、高橋悠治(p)、豊住芳三郎(perc)という、文字通り即興音楽の巨頭たちが集う、豪華なライヴであった。しかし、この企画はたいへんな紆余曲折に見舞われた。まず、ネッドが都合が悪くなり、早い時期にキャンセルし、ジョン・ゾーン(as)にかわった。まあ、これはいいとして、ライヴ直前になって、そのジョンがドタキャンを申し出た。これには、リアル・ジャズ集団の主宰者Sさんは激怒した。ジョンのかわりに、急遽ペーター・ブレッツマン(ts)と小杉武久(vn)が参加し、これはこれですごいメンツが集まったのだが、Sさんの怒りは収まらない。もっともなことだ。

当時、私はリアル・ジャズのレギュラーなメンバーから外れていた。それだからか、Sさんの怒りはわかるが、ジョン・ゾーンが加わっていたらもっともっと面白かったろうになあと、じゃあ自分の手でジョンを招こうかという気持ちに傾いた。そこで、その頃のリアル・ジャズの友人二人とともに、新たに「正解本舗」なる団体を立ち上げて、ジョン・ゾーンのライヴを計画することにした。

 当時ジョン・ゾーンは、ニューヨークと東京をしょっちゅう往き来していた。東京にも小さなアパートを借り、電話も敷いていた。メールなどという便利なものはなかったが、これはたいへん助かった。しかも、ジョンは日本語が堪能ときている。

 私たちは、ジョンにデュオのライヴを提案した。ジョンがそのパートナーとして挙げた候補は、フレッド・フリス(g)、近藤房之助(g,vo)、そして高橋悠治だった。私たちは、迷うことなく高橋悠治に頼みたいと申し入れた。

 ちょうど、ドイツ製のいいピアノがあって、120人くらい入る、しかも料金が割安のホールを見つけたので、ここがいいなと思って、高橋悠治に連絡したところ、その返答は次のようなものだった。

 「今回は、ピアノは弾かない。かわりにサンプリング・モジュールを用意して欲しい。」

どひょーん!これには困った。

1990年代に入ると、サンプラーが安価に流通し、たとえば大友良英がそれを見事に使いこなしていたが、1988年の時点で私にはまったくの初耳であった。どうやら、パソコンと繋いで採取した音を加工して出力するする代物らしい。業者に問い合わせると、広島には無い、大阪からの取り寄せで20万円かかる、と。

でも不思議なもので、どういう経過で知り合ったのかさっぱり憶えていないのだが、それを持っている人がいるとの情報を得た。平身低頭して、ライヴの日だけそれを借り受けることに成功した。

しかし、もう一つの難題は、これの音を出すための、PAを用意しなければならないということだ。いっそ、ライヴハウスを借り切ってしまえばいいのだが、当時はバブル絶頂期、きちんとした音を出してくれるライヴハウスは、借り賃が高かった。ともかく、安くあげるために、まず会場は、広大工学部跡地にオープンしたばかりの広島県情報センターの地下にある会議室を、「音の小さいジャズのコンサート」と偽って借りた。会議室とはいっても、わりあい天井が高く、しかも200人くらいは入れるほどの広さだった。PAは馴染みの照明屋さんに自前の労働力を提供することを条件に用意してもらうことにした。かなりでかかった。

準備は整った。

ライヴ当日、広島駅へ二人を迎えに行くと、なぜか二人とも嬉しそうにはしゃいでいた。会場へ向かうタクシー車中、ジョンは「悠治さん、今夜はビ・バップ・ナイトだぜ!」と。高橋悠治は、とにかくにこにこ笑っている。

不思議だ。でもこちらも嬉しくなった。はたして、ビ・バップ・ナイトになるのか?

Yuji  in Tokyo Music Joy '87

ライヴでは、ジョン・ゾーンがビ・バップふうのフレーズを吹奏することはあったが、ちょっとしたアクセントにしか過ぎない。ジョンのサックスは、ノイジーでかつパワフルで乗りにのっていた。お茶目で勇敢でそしてどこかブルージーで、どこかアニメヒーローの活躍を思わせて、にやりとさせる。


 高橋悠治の出す音を何と形容してよいのか、いまもって言葉がみつからない。楽器の出す秩序ある音を楽音とするならば、そんなものはまったくなかった。動物の声やさまざまなノイズ、それらがジョンの飛翔するサックスを包み込む。それは、天空に掲げられた詩というほかない。「銀河鉄道の夜」、サン・ラ、ボアダムス…。

 ライヴが終わって後片付けをして、事務室に挨拶に行ったところ、職員はいっぱしの渋面をつくって、「もうあんなやかましいのは、貸せん!」と言い放った。おおかた隣の部屋にでも響いて苦情が出たのだろう。

 「サンキュー、おっさん! 二度と借りることはないぜ!」とは言いはしなかったが、そういうケチを付けられたのが、無性に嬉しかった。

 ところで、高橋悠治がこの日に使った音源のいくつかはCDで聴くことができる。「高橋悠治/リアルタイム5 翳り」(fontecFOCD3190 いまはタワーレコードから再発されている)である。高橋悠治のレコードに面食らったのは少なくないが、ふつうの音楽ファンである私にとって、蓋し、これは奇盤中の奇盤というほかない。

(全文・主宰 / スクラップ,改行編集・optsuzaki)


2013-01-20

照れ屋のオリちゃん

いろいろなメーカーさんや問屋さんが出入りする私どもツザキですが、
最近お付き合いが始まったのが、オリエント眼鏡㈱さんです。

フレームのていねいな造りこみ、色形以上に品質をとても重視する
ユーザー重視の姿勢は、産地・福井の中でもひときわリスペクト
されるべき会社です。

内外とわず、安易な製品が目白押しな中、とても頼りになります。

そんなことばかり言ってしまうと、なんだかごっついフレームをイメージ
なさるでしょうから、同社の最近を象徴する商品のご紹介をしましょうか。

「Bonecca(ボネッカ)」というレディスフレームなのですが、
ケースにもご注目を。



可愛いイラストがついているのですが、これが表側です。



で、裏側に...。


ね。 「Bonecca」導入以来オリエントさんのマスコットになりつつある
オリリンちゃんが、(←まだ正式名は確か決まっていないのでは...。
皆さん名付け親になってくださいな) そろりっと裏側に入ってます。

指のかかりから見て間違いなし

今までのよくあるケースなら、まずコチラが表面なのですが、
それが裏面に来るあたりのセンスが、きっと企画の女性の感覚でしょう。

申し遅れましたが、そんなフレームのデザインが悪かろうはずが
ありません。こればっかりは、どうぞ店頭で手にとってご覧くださいね。

2013-01-19

冬の大三角なら


仕事を終え帰ってみると、なにやら家の中がピリピリ...。
あー、クワバラだな。

どうやら宿題の理科のプリントを忘れて帰って、
何をやっていいのかわからず、灸をすえられたらしい。

聞けば、「冬の大三角」の方向を見る、という内容に違いなさそうだ。

食事がすんだら見ようかと話しつつ、魚の煮付けをつつくと、
だんだん話が弾むようになる。

さて防寒着を着て外に出てみると、帰り道は月が出ていたというのに
べったり曇ってしまっている。ああ、残念。

僕も、夏の大三角を星座表で見たのが、こんな四年生の頃だった。
娘は大きくなったとき、今日のことを覚えているだろうか。

2013-01-18

高橋悠治1986



高橋悠治1986


 初めて高橋悠治のライヴにかかわったのは、19868月のことだった。このときは、ピアノ・ソロであった。広島リアルジャズ集団のメンバーであった私は、高橋悠治の演奏を生で聴くのも、その姿を直に見るのも初めてのことであった。だから、ひどく興奮して迎えたのを憶えている。

 会場は、広島YMCA国際文化ホール。昼過ぎに会場入りした高橋悠治は、カーキ色のTシャツによれよれの白の綿パン、それに素足にサンダル履きという軽装で、対してスーツ姿のマネージャー氏がひどく滑稽に見えたほどだ。

 本人の話によると、広島へはそれまでに反核集会で来ただけで演奏は初めて、ということもあったのか、300人余を収容するホールはいっぱいになった。客の入らないフリージャズのコンサートばかり催していた私たちは、その光景に目を白黒させたものだ。

 演奏の細部はもう記憶の彼方だが、その時の衝撃はいまだ忘れられない。

 コンサート本番の高橋悠治は、会場に着いた時と同じ軽装のままステージにあらわれた。お客さんにはクラシックのファンが多かったのだろう、その姿に軽いどよめきがおこった。コンサートの前半は、「ショパンとシェーンベルクの間に」と題されていた。すなわち、ショパンの「ノクターン」3曲と、シェーンベルクの作品11の「3つのピアノ曲」とを、交互に演奏し、しかもショパンとシェーンベルクの間に、短い即興演奏を挿入するというものであった。コンサートのプログラムさえ作っていなかった私たちは、300余人の客とともに、この不敵なほどに大胆で自由な発想と、起伏に富んだ演奏に、度肝を抜かれたものだ。これが40分を超える組曲となり、わずかの瞬きも赦さぬほどの緊張を、聴く者に強いた。

 YMCAのホールは、デッドな乾いた響きであった。まるで残響の無い剥き出しの音が、その日の演奏に似つかわしく思えた。

 打ち上げは、いまはとっくになくなっている「クエスト」という電車通りに面した地下のライヴハウスだった。リアルジャズ集団が当時拠点にしていた場所で、演劇や美術をやる人もよく集っていた。この頃盛り上がりを見せていたパンクのライヴもここでよくやっていた。

 高橋悠治と会話が成立する人間は誰もいなかった。今はそんなことはないのだけれど、当時の彼は、見当外れの質問にはそっけなかった。そこにいる者に気を遣って、柔和に話しかけることもなかった。でも、私にはそれがカッコよかった。















(全文・主宰 / スクラップ,改行編集・optsuzaki)

2013-01-17

はばたき91号の表紙がきまりました


去年の今頃は、表紙の写真が決まっていませんでしたね。

新聞は中身だ、とはわかっているものの、興味のない人にとっては
表見て裏見てポイ、とされるのもまた事実です。そんな方たちにも、
なんとなくでも見て欲しいですから、顔は大事です。

楽しんで読んでくださる方たちをどうやって一人でも増やすか、
というのは、何度も作ったから巧みになるなんてものでもなく、
いわんやソフトや、カメラが変わったからというものでもないです。

一生懸命作ってると、ある時アイディアがどこからか降ってくる、
そんな時にパチっと火がついて出来る感じです。

今日はお休みだったので、こもって作業をする合間、部長さんにも
プロトを見ていただいたり、宿題をあずけたりでした。

さぁて。

2013-01-16

冬の朝こそ

みんなで早起きしたら、どんな景色が撮りにいけるのかな、と思ってみたりします。

2013-01-15

はじめての場所


旧い友人につれられて、駅前のビルを見に行った。

叶えたい想いがあってこの建物を取得したんだ、と、聞きかせて
もらいながら、見慣れたはずの駅前の風景に、しばし感嘆する。

...何年もいながら、こんな我が街を見たことがない。

僅かの角度や高さの違いが、自分の足元すら
別世界にしてくれるのだから、物の見方というものも
いかようにでも見て取れるのかもと、しみじみしたり。

2013-01-14

武久源造オルガンリサイタル 

 カトリック教会は残響がほとんどなく、音楽、とりわけこの日のようなオルガンを聴くのに、ベストと言える環境ではないのかもしれない。音が細って量感を欠いたり、あるいはフルストップで鳴らすと、やかましく無機的な響きになったり、それで少なからぬ失望を覚えたことが、これまでに何度もあった。

私たちのオルガニストは、それをどう取り込んで克服するのだろうか。

 最初のスウェーリンク「半音階的幻想曲」が鳴り始めたとき、そういった懸念が払拭された。なんとも柔らかで馥郁たる香気を含んだ、たて笛のような音が聞こえてくる。
音楽は、安定を保ちつつも、不思議な揺れの感覚をともなって、私たちを瞑想に誘う。

ストップの選択、指先の技術…、またそれを超えた内奥からの美の要求…。

 音楽をくだらないと言ってしまえば、それも真であり、かつ、そんな音楽に熱中したり、人と人とが出会い繋がったりする、これもまた不思議な事実だ。

 オルガン・リサイタルの後の打ち上げ、教会の近くの居酒屋で、源造さんを囲んで10人の人間があつまり、まあ7割方くだらない話に興じ、酒を呑み、笑い、そして再会を願ってそれぞれの暮らしの場に戻っていく。そして、日常に埋没しながら、また、音楽の場が恋しくなる。それの繰り返しかな。

今回も、数多くの方々のご支援とご協力によって、演奏会を終えることができました。

ありがとうございました。

これからもよろしくお願いします。


(全文・主宰 改行編集・optsuzaki)

武久源造オルガンリサイタル pix







終演後アンケートを主宰に読み上げてもらい、喜んでおられました。その中からの一枚を。











(全文・写真,optsuzaki)

2013-01-13

本日・武久源造オルガンリサイタルです

オルガンリサイタル
2013年1月13日(日)17:00

カトリック福山教会 (会場をお間違えないように)

鑑賞料/ 1,800円  高校生以下500円




2013-01-12

従軍カメラマンとして



今回でジャズ大衆舎カテゴリの投稿が、101回目となります    

なんて書いてもですね、自身がされていることを よくやってきた、
と述懐するのは主宰の性に合わないことでしょう。

前回の主宰の投稿で、何回目というのは自己満足で云々と。

それでも何か書いてもらえませんか、とお願いしたところ
なんか書いてよ、と逆に水をむけられましたので。

僕は自分の仕事が販売業なので、好むと好まざるとにかかわらず、
人と人の間の関わりを取り持つ部分が仕事になるわけですが...。
主宰は企画・実行という地味な黒子業をお仕事でもないのに
ずっと続けてきたんだなぁ、頭が下がります。

ジャズ大衆舎のwebでのお手伝いをさせていただきながらも、
自分の勝手気ままに関わってきた由、さほどリアルでの実行力が
ついていないことを今回のU9の準備で思い知り、カメラを下げて
アタフタしながら主宰についていってる不出来な、でも一番弟子な
わけです。引き続きよろしくお願いしますね。

                                optsuzaki

(打ってる途中で電話があって、中途半端にアップしちゃってました。
ご覧になった方はゴメンナサイ・謝)

高橋悠治&内橋和久 U9発売記念ツアー

空のともだち



2012年11月15日(木) 「小川美潮singsチャクラ」 渋谷 O-West

小川美潮(vo) 仙波清彦(dr,perc) 矢壁アツノブ(dr)
近藤達郎(key) Ma*To(key) mecken(b) 白井良明(g)

ウズマキマズウも、大事、がんばってね...。

2013-01-11

memento mori



なくなった方は 何年たっても なくなったままのことに 気がつく

生きているって 何年たっても 生きているわけでもないけど


2013-01-10

武久源造ラジオ出演

武久源造ラジオ出演

武久源造さんが、ラジオに出演しています。

NHKラジオ第2放送 
カルチャーラジオ日曜版
「源造さんが弾き、語る、鍵盤楽器の歴史」(全4回)

201316日、13日、20日、27 午後8時~午後9時放送  

再放送(翌週・日曜 午前10時~午前11

NHKラジオ第2放送はインターネットラジオ「らじる★らじる」で
FMのように高音質で聴くことができます。

らじる★らじる
http://www3.nhk.or.jp/netradio/

スマートフォン・アプリも用意されています。
http://www3.nhk.or.jp/netradio/app.html 


 

2013-01-09

でもめがねの修理はもちろん

昨日はネガティブな投稿となりましたが、本日は気を取り直しまして。

道具トレーが傷んだので、化粧箱を組み合わせて作りかえました。
前作より間仕切りが増えて、仕分け良好、仕事もはかどります。

工具はすべてまんべんに使っています
修理、型直し、お掃除、どうぞ気軽にお申し付けください。

私どもは、洗浄は無料ですが、修理はお代金(525円~)をいただいております。
責任ある手仕事をいたしますので、万一の早々の不具合は追加を
いただきません。他店購入品も、同額で可能な限り手を入れます。

ちょっと無理かなと思っても、そのままの状態でお持ちください。
少々曲がっていても、恥ずかしいことはなにもありませんよ~。

2013-01-08

長持ちな時計でしたが

置時計がとうとう動かなくなったので捨ててくれ、と父親が
持って降りてきたので、解体しますと...


そうですか、やっぱり「津崎時計店」さんでお求めだったんですか。
昭和52年からとは、長持ちしましたね。

私どもが「メガネのツザキ」となって、時計部門を廃業して
20年以上経ちました。

我が家でもこうしてひとつずつ時計が壊れていきますが、
修理はもうできません。他にも現役の時計があることかと
存じますが、どうかお直しはご容赦ください。

2013-01-07

お屠蘇気分をあとに


お天気が良いと、みなさん同じ動きになるのでしょうか、とても忙しかったです。

もう一週間が経ってしまった今年。大事に過ごしていかなくちゃいけません。

少しほっとしながら、今日は早く休むことにします。

2013-01-06

ガーガーいうなょ


怒ってますねー ガーガー

2013-01-05

はばたき第91号にとりかかりました


が、まだ産毛で、はばたくどころでは(笑)。

秋のうちに、フリーハンドツールの練習は少しずつしていたのですが、
前期にはできていたそのほかのなんでもないことを 結構忘れてる。

ああ。

2013-01-04

結ぼれ


あなたがいたからこそ 大事な人たちと 出会い 生きていける

ひとこと ありがとうを 西の雲の向こうへ


2013-01-03

Roland GA-212 音出ししてみました


暮れに届いたRoland GA-212の音出しをしました。

高橋悠治&内橋和久 U9発売記念ツアー@福山で使用するため用意したもので、
選択肢はいろいろ考えたのですが、搬送の信頼性に不安があったので、
旧いモノを使うのを避けました。

34kgありますので、階段を持って上がるのは大変そうですが、
やはり最新のアンプらしい、粒だちの良い素直な音でした。

既存の有名アンプのキャラ立てに追従せず、かといって個性のゴリ押しを
しないところが今のRolandらしいです。JC-120がお好きな方にも、抵抗なく
リプレイスできるのではないでしょうか。

ライブ当日まで、あとひと月となりました。

2013-01-02

笠神社の夕べ


かなうらへ


風が出始めましたが、金浦の港に行ってみました。

潮が引き始める時間帯に見られる、お気に入りの景色があるのですが、
行きかう電車の車窓からご覧になった方、いらっしゃいますか。