(決まりきったお断りなのだが、所属商店街や各種オーガナイザーの意見を代表するものでないことを申し上げて)
“ハッピーハロウィン in 笠岡商店街”の大成功は、当事者たる商店主たちにとっても、ただ驚きでした。
今回は、参加者の「お金をかけず工夫して、人を驚かせたい・出会いたい」という素朴な欲求と、ユルい参加型イベントの“掟”が、ほどよい居場所を作れたのでしょう。若いおやこたちは、母子がお互いが同じくらいな楽しみ具合でイベントに乗っかっている状態で、「これをしなさい」という感じは、ほとんどないように見えました。(お礼をきちんとさせる指導については、どなたも満点の対応でした!)
ハロウィンの盛り上がりについては、ケルトと日本の文化の類似性を挙げる指摘があるように、文化的な側面もありましょうが、根ざす国民性や何故を問うのではなく、動きは動きのまま捉えるほうが、理解と収穫があると感じます。
どのイベントも、いつも動員に成功できるかというと、当たり外れはやむを得ません。今回は、百縁笑店街や百科事店が目指す内容を軽々と体現してなお、オツリが来たかのようです。期待と注目を続けたいですね。
・
さて、お店自身に目を向けると、市内のいくつかの店が先月末に閉店したり、です。そのどのお店も僕自身利用させていただいていたので、諸事情もあることは理解しないわけでもないのですが、それでも、感傷的に「仕方ない」では、済まないです。
営業においては「イベントをしないから、店が続かない」のではないです。人々に必要とされる存在かどうか。カミホトケではなく、店を知る人たちが行かなければ、店は成り立たない、ただそれだけだと思います。
・・
本日、さるところでのコンサートは、街を代表する大ホールが満杯なのだそうです。盛況の影には主催サイドの熱意と周到な準備があることは、いうまでもありません。その事自体は、率直に素晴らしいです。ひとつの催しが、そうした多くの人々の参加によって支えられ運ばれていくことは、主催者にすれば大きな喜びでしょう。
しかし、続く冠付のイベントが、よりクリエイティブなリサイタルやセッションに目を向けるべき可処分所得を奪っているのも、また事実です...。
♥
商店街・単店舗・コンサートでは、目的や方向性はずいぶん違いますが、いずれも潰えることなく粘り強く取り組まなくてはならないことは一緒です。僕自身は、各々の成功事例から、関わる個々の思いを素直に感じ取る“勇気”もまた忘れないようにいたいです。