この、それこそ不思議なタイトルを見たのは、確か中学生の頃だったと思う。バルトークを少しずつ耳にするようになっても、とうとう今日まで曲も内容も知ることなく、過ぎてきた。
いまとなっては、高度な高校の吹奏楽部の演奏にも登場するくらいに、少々過激なことでは驚かなくなっているのは、よく曲調もコンセプトも比較される“春の祭典”と同様だろう。
ひるがえり、この愛と性、そして生をめぐるエピソードはギラギラするほどに、その根源を現代人に問っていることに息をのむ。
バレエ音楽でなくパントマイムに近い、というバルトークのコンセプトは、優れたいくつかのパフォーマンスが映像を通して示しており、腑に落ちるものがある。
正月三が日の時間がある中で、ぼんやりとしたときも随分あった。へいぜいならちょっと重くて付き合わない非日常なのだが、これらを見たくなったのは、まぎれもないこんないつもと違う日の気分というものらしい。
とはいえ、Szeged Contemporary Dance Companyのこちらは、少々手荒にハードなので、視聴には配慮されたし。
こちらのサイバーな感じもいい。上が怖かったらこちらでどうぞ。