2004/01/01-15:14:25 |
16年前のお正月の写真。まだ、この父は若い。
古城山の展望台の上から、店のほうに向かって凧を上げるようなかっこうをしているらしい。何か遠い昔の夢を見ているのかもしれない。
そして そこから何年生きるのだろうか、とも思いを馳せたのかもしれない。
おっと、今日も父は元気だ。昔いた集まりから、安否を問うような電話もかかってきた。うまい言い方だが、本当は名簿の整理でもするつもりだったのだろう? 申し訳ないが父は元気だよ、でも未だ暇はない。
穏やかに、いや少しばかり逃げ腰に生きてきた、と同世代のやり手の経営者たちは評しながら、次々とこの地を去っていった。
今年もまた父は私たちをサルベージした。見えない糸に引っ掛けていたのは、遠い未来の店だったのか。