笠岡市 めがねと補聴器専門店・ツザキが お店の日常と 小さなまちでの活動などを綴ります
2017-01-31
アレ、レア
入荷したフレームに値段をつけようとして、おっと。
プライスの位置が上詰めになった“ミスプリ”ですね、何千枚か使ってきましたが、おそらく初めてだと思います。まあ、これでは使えないけど、レアであることは間違いないデス・笑。
これに比べると、レンズの検品は、商品に直接かかわるので、もっと慎重にしています。度数や歪み、傷のチェックはもちろんですが、検品ミスというのは、時にとんでもないぐらい大胆なものがあります。
以前、遠近両用レンズで、中心が90度回転しているものがありましたが、どのメーカーでもミスの頻度は一緒なので、一流だからとか、オリジナルメーカーだからといった先入観でみてはなりません。
つまり、人間は不正確、というのではなく、誰だって失敗があるという当たり前のお話です。
2017-01-30
2017-01-29
佐藤ライト 梅肉エキス
昨日、2階のシンク周りを掃除していたら、すっかり固まっているこちらが見つかりまして...。
佐藤ライト製薬株式会社の「梅肉エキス」です。我が家では、ぼくが子どものころから長く定番で置いてあり、梅干をおなかの調子が...というときに食べるように、添付の小さじ一をお湯で解いて、飲むという。とても酸っぱいのですが、薬とは違った、ありがたい“食品”でした。
同社の取り扱いは、平成25年8月末で満了しており、残念ながら他社の代替品しか、手に入らなくなりました。佐藤ライト製薬さん、本当に長い間お腹を助けていただき、お世話になりましたね。
やっぱりこちらの、なめらかでお湯でうまく伸びるところと、ただ酸っぱいだけでない飲みやすさが、ずっといいのですが、どちらかこの感じを踏襲した商品を作っていないもんでしょうか。
2017-01-27
2017-01-26
初めての敬老
すべてに余裕がないのですが、そんな時だからあえて。
岡山へ用事をまとめ、行ってきました。で、せっかくなので映画も。
イオンシネマ岡山 |
こちらの映画館では、「ハッピー55」という割引があって、つまりハッピーでした。年を取って何かがしてもらえるというのは、これが初めてかもしれません。生きててよかった・笑
生きててよかった、というのがテーマかどうかの判断はお任せしますが、今日の映画は「沈黙−サイレンス−」でした。感想などを多くを語るとネタバレしますので、ここでは極力触れないことにします。
が、それも少しだったらいいでしょうか。
マーティン・スコセッシ監督がとても長い時間をかけて、原作を咀嚼し、映画としてリビルドされた本作は、決して難解なものでなく、多くの人の心に切り込む根源的な力を持っています。
宗教的なテーマとか、PG12的なシーンとかで敬遠されるのならば、それは杞憂というものです。また、これは夜明け前の日本をヨーロッパ的な視点で描いている、というのも違うと思います。
そこで日本の役人の唱える正論の数々【世界観や宗教観、そして異教を排除する論理】は、弁証法的に問いかけられ、そのグローバリズムへのアンチに、むしろ今の欧米の新しい動きを重ねてしまうほどです。
セリフに繰り返し登場する、2つのキーワードが、ありました。一つはキリスト教的なテーマに直結するでしょう。もう一つは、ご覧になれば監督の日本に対する理解を感じる言葉です。パードレPadre 造作もない
音の扱いも、立体的な構築と呼吸感があり、素晴らしかったです。全面を覆う環境音のトリートの秀逸さ。そしてもちろん“沈黙”の深さは...。
もう、このぐらいにしておきます・笑
2017-01-24
2017-01-22
2017-01-21
無意味と無価値
「年々検索にかかりにくい、専門性に乏しい弱小ブログなんか続けて、何になるの?」
確かにGoogleのアルゴリズムにせらうギミックを散りばめたり、ネット・ユーザーに有用なテキストを多く用意して、SEO対策をしなければ、情報の波間に埋もれていく部分もありますね。
しかし、情報イコール文字量ということは、検索エンジンにとって都合がいいことに過ぎません。たとえば、警句や俳句の機微は、「量的低品位」に振られるというのでしょうか。
「え、それ、一日のアクセスかと思った。」 そんな、イヤミを言った方もありました。
そんなに莫大な影響力を持ったら、怖くて夜も眠れないですよ。何かの役に立つものだけをやっているというのは、とても息苦しいことだとも思うのです。
誰かが読んでくれたら、それで供養、なんです。
2017-01-20
2017-01-19
2017-01-17
2017-01-16
2017-01-15
2017-01-14
PITCH 1.5L ケトル
シュウシュウとお湯が沸いた♪ |
今の店舗になった頃にいただいた、ピッチのレトロでカラフルなケトル、なんと今日初仕事です。
やっとお目見えになったのは、2階のミニ・キッチンはガスコンロでなく瞬間湯沸かし器と電気ポット、そしてコーヒーメーカーと、今まで火にかけるには出番がなかったからでした。
そうこうしているうちに、先日電気ポットが壊れ、これまた新築時から未使用だったガス・コックを安全に使えるように手入れしていただき、そこへ4階で鍋用に使っていた一口コンロをつなぎ、めでたく本日開通になった、というてんまつです。
フタが小さいので、中が洗いにくいという難点はありますが、湯を沸かすだけであれば、まあ、あまり関係ないかもしれませんね。
その頃とは違う目と手で活かしてやれたのも、よかったかもです。ごめんね、せっかくくださったのに、今頃になってそんなとこです。
inspired by 虹のひと部屋/石川セリ
2017-01-13
生活をとどめる
2014/01/01-13:33:24 |
この写真、2014年の元旦に、何気なく撮った一枚でしたが、先日、新年のお祈りでお世話になった稲富稲荷神社さん以外は、たった三年ですべて無くなり、あたかも戦争並みの街の変貌を残すものに、なってしまいました。
一方で、目に見えない形で、一気に変わっていることには、思いのほか気が付かないものです。何よりも行きかう人々の生活の様子は、なかなか写真に残しにくいものではあります。ここはことさら、人々の様々な感情が渦巻いたであろう街ですが、それとは別にあった平々凡々な喜怒哀楽は、今や想像することもできません。
さて、今最も注目されている表現のひとつに、大衆の生活様式や感情の機微にこそ沿うことによって、過ぎた時代を鮮やかにあぶりだす、という手法があります。風化していく過去であっても、人々がそこに普遍性を見出し、また混迷する現代にあって、自らの立ち位置を再確認するという流れですね。
瞬間、なんの意義もわからないまま、シャッターをきってみます、きっとそれでいい、これからも。
2017-01-12
シン・くらしきらしき
2017-01-11
2017-01-08
是巨人 福山POLEPOLE on 3/18 のご案内
是巨人(Korekyojinn)
吉田達也(ds)、鬼怒無月(g)、ナスノミツル(b)
3/18(土) 19:00
ポレポレ(福山市元町7-6 酒のマエダ2F)
前売・予約¥3,000 当日¥3,500(+ドリンク)
高校生¥1,000(+ドリンク)
主催・予約・問合 ジャズ大衆舎 070-5304-6588 jazztaishusha@gmail.com
2017-01-07
Koki M-161の真仕事ぶり
お客さんが、平成3年に私どもが販売しためがねを持っていらした。
産地の歴史的な一本、Koki M161-58-IPGBRである。
シンプルなツーブリッジ |
ヨロイの二色メッキにのみ疲弊がみられるほかは、なんの損傷もない極美品 |
チタンではなく、プラニタン(ニッケル合金の同社特有の呼称) |
合金でありながら、高い表面硬度と耐候性を誇るイオンプレーティングを纏い、ほぼカラー剥げは皆無。
重量では軽量なチタンにこそ及ばぬものの、めがねにとって最も重要な店頭での「フィッティング」にとことん追随する、接合部分の粘り強い強度。
めがねにとって、この必須の要素をこともなげに持ち合わせた上で、当方での店頭価格は25,000円前後という、万人に届く無理のない設定。
今は廃番である。そして私どもも、オールドスタイルなツーブリッジをノスタルジアでお勧めするというのでは、もちろんない。
が、ひとつ問う。やれクラフトマンシップだの、やれ究極だの、果ては、聖地だのと、おだて、おだてられる前に、我々ももう一度、舌先三寸な時代に一矢報いる真仕事をしてみないか、と。
2017-01-05
冬の旅へ
高橋悠治 波多野睦美 冬の旅 2月14日の広島公演に、行くことにしました。
悠治さんが弾き、メゾ・ソプラノの波多野さんがこの曲を歌う、そしてそれがシューベルトの歌曲である、というシンプルな興味ももちろんあります。
が、なによりこの曲を 幼いころにはじめて聞いた時から、ずっと待っていた顔も知らない誰かの声で聴きたいというのが、より近いかも。
それが実は波多野さんなのかもしれない、と気づいたのは、アルバム「猫の歌」の一曲目としておさめられた「民衆に訴える」を 聴いた時でした。
シューベルトの詩に、ハンス・アイスラー風のメロディをつけた、とは悠治さんのライナーですが、この一瞬たりとも予定調和に立ち寄らず、聞き手の解決感を是としないかの伴奏は、実際物凄い...。一度は生で聴いてみたいものの、これをステージで再現することばかり願うよりも、今回のコンサートこそ展開型として聴くべきなのかもしれません。
訳詞も水牛からダウンロードして、読んでみることにしました。
2017-01-04
対岸からみる
少なくともここは 店の上階から見えている |
一文字の向こうに 西大島が見える |
海側から見る浚渫船 |
低くても山に囲まれた町で暮らしていると、時に(いや、慢性的にかも)とても狭い考えに陥りやすいものです。そうでなくとも“メガホンレース”のような業界にいると、店や自らの立ち位置を よくわからないままに仕事をしているかもしれません。
便利になったネット社会でも、そこに行って立って五感で見渡し、また生身の足で移動する中で、広さや距離感を実感することの大事さは、決して揺らがないです。
物見高さだけではない旅や見聞、人と人の行き交いの大切さを問い直せた、穏やかでよい三日をいただきました。あらためまして、今年も皆さま、よろしくお願いします。
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