笠岡市 めがねと補聴器専門店・ツザキが お店の日常と 小さなまちでの活動などを綴ります

2019-03-06

韓国の琴、日本の琴 古典音楽 滅紫月(けしむらさきのつき) のご案内




韓国の琴、日本の琴
古典音楽
滅紫月(けしむらさきのつき)
4月6日()開場14:30 開演15:00
日本キリスト教団福山東教会(福山市東町1丁2-8)
前売・予約:3,000円 当日:3,500円 生徒・学生:1,000円

4月7日()開場14:30 開演15:00
Korean Dining おんどるばん(福山市船町2-21)
(終演後懇親会を予定しています)
前売・予約:4,000円 当日:4,500円(飲物代別)
(演奏会のみ予約:2,000円 当日:2,500円)
張理香 チャンリヒャン(伽耶琴 カヤグム、玄琴 コムンゴ)
岡田明子(筝=6日のみ)
主催・予約:ジャズ大衆舎070-5304-6588 jazztaishusha@gmail.com

張理香 Chang Rihyang
伽倻琴・玄琴演奏家
韓絃楽 滅紫月(けしむらさきのつき)代表
伽倻琴散調のキン散調の完奏にこだわり毎年、独奏会を開催。
国内では、日本民藝館・銕仙会能楽堂などで公演。
海外では、ロシア・韓国釜山国楽院での招請公演。
NHK「詩人金時鐘の60年 海鳴りの中を」ドキュメンタリーで独奏。
「生き生きとした散調を弾きたい」と語る。

岡田明子 Okada Akiko
箏・三絃演奏家
福山絲竹の会に所属し毎年演奏会を催す。
国民文化祭ひろしま、アジア競技大会関連行事で演奏。
2度にわたりブルガリアに招かれ公演をもつ。
NHK邦楽オーディション合格。
NHKFM「邦楽のひととき」に出演。
箏曲宮城社中大師範

学生の頃、伽耶琴の音を初めて聴いた。凛とした佇まい、決して感傷に溺れることはないが、深く激しい情感が蔵されているようだった。チャンゴとの当意即妙の掛け合いにも心奪われた。日本の箏は決して太鼓とともに演奏されることはない。散調(サンジョ)ではゆったりと語りおこし、だんだんとテンポをあげてクライマックスを築く、それはむしろインド古典音楽に近い構成感があった。機会を得て、アジア民俗音楽に詳しい作曲家の高橋悠治さんにそのことを話したところ、「インド音楽は調和の音楽だ、朝鮮の音楽は対峙でありコントラストだ」と語った。そうだ、私は散調に秘められた並々ならぬ峻厳さに心惹かれていたのだ。尊敬する在日の詩人金時鐘(キムシジョン)さんのドキュメンタリー番組で伽耶琴の楽音が流れるのにはっとした。それまでにさまざまな音楽の演奏会をオーガナイズしてきたが、まだやったことのない伽耶琴の演奏会をやってみたいと思った。そして時を経て、やっと出会えたのが、誰あろう、番組で演奏していた張理香さんだった。張さんは、すでに長いキャリアを持つベテラン演奏家で、「伽耶琴散調は、一生をかけて追究する演目であり、私の生き様や人生すべてにかかわるものなのです。」と語って下さった。演奏会1日目では、日本の箏奏者岡田明子さんを迎える。彼女もまた真摯に自らの技芸を磨いてきた演奏家である。彼女にも古典曲に絞った演奏を依頼した。(主催者)