少し古ぼけた色になっていますが、40年前、当時お世話になっていた画伯が描いてくださった看板の原稿を撮影したものです。さらにそれをスキャンしたものですが、原版は焼き付けたモノクロ印画紙でした。
当時何枚作ったのかは記録がないのですが、最後の一枚は区画整理前に旧店舗横にも貼っていたことがありました。何年か前、偶然に郊外の農家の納屋の壁に貼られているのを見かけました。
今でこそまずパソコンでCADなんかを使って作ってしまうのでしょうけれども、場所に合わせて字の形を意匠で変形させていく(フォントと同じ考え方を1文字ずつ手作業で!)方法で描き、レイアウトされている様子が、手に取るようにわかります。
黒板が見えなくてつまんなさそうな、見えることを羨ましそうな顔で見ている男の子。眼鏡なしで難渋して新聞を見る男性と、柔和な表情で編み物をしている女性。今で言う“ライフスタイル提案”とか“シーン提案”ですね。なんとなく当時のわが家がモチーフになっているようで、ふふ、と含み笑いしてしまいます。
そう、「正しいメガネ」は何かと答えるのは難しいのですが、気持よく、安心して使えることをお届けするという信念は、変わらず持ち続けていたいです。
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