笠岡市 めがねと補聴器専門店・ツザキが お店の日常と 小さなまちでの活動などを綴ります

2013-04-19

プログラムに寄せて ~ 若松夏美

鈴木秀美と仲間たち・リハーサル

 皆様、こんにちは。私が福山によんでいただくのは今回で5回目、ここ福山延広教会で4回目のコンサートになりました。(1回は大きな編成で来たので、芸術文化ホールでした。) 今では「福山」と思うと新幹線の駅から福山城や、教会までの道、教会の中がパッと脳裏に浮かぶようになりました。

 今回は、武久源造さんとの10年以上ぶりの再会、そして共演となりました。そして、バッハの器楽作品の中でも大事な、宝石のようなレパートリーであるオブリガートチェンバロとヴァイオリンのためのソナタを3曲演奏します。さて、同い年である私たちの再会はどのように聞こえるでしょうか・・・。

 今年2月に17年かけたバッハ・コレギウムの教会カンタータの全曲録音が完結し、バッハと過ごした時間の長さに驚かされます。先日、チェンバロの曲「ゴールドベルク変奏曲」をモダン楽器の弦楽三重奏で演奏したCDがある場所で流れていて、すぐに「ああ、バッハだな」と思いました。バッハはここでも生きていました。バッハには何ものにも損なわれない特別なものがあるのだということが、改めて感じられた一瞬でした。

 また今回もバッハと共に過ごします。しかも武久さんとの再会と共演! この機会に感謝し、福山の皆様との再会も楽しみにしております。




(全文・若松夏美 写真/改行・石原健)