笠岡市 めがねと補聴器専門店・ツザキが お店の日常と 小さなまちでの活動などを綴ります

2025-12-05

冬に立ち向かう姿に

 

2025/11/22-10:55:01


この写真を撮ったころ、なんどか指先の動きや知覚に、限界を感じたものだった。

ともかくうまく直せない(と思えるほどの)修理や調製が相次いだ。商品が多様化したため、パーツや構造がメーカーによっては、互換性が乏しく独自になっているものがある。

誰かに頼めばできるものは、費用と時間が掛かってもそれが一番なのだけれど、納期とお客さんの都合で、外注できるものとできないものはある。製造元が先方の都合で販売ルートを制限してしまったような場合は、ことさらに難しい。

自店で販売したものは「これはすぐになおりません」とはなるべくなら言いたくないのだが、想像していたよりも時間がかかる場合は、もう待っていただくほかない。

問題はその作業時間の見通しが立たないときである。

そんな遅々として進まない作業に、全く違うポイントであるとき対応策を考え付くときがある。やはり切実感がなければ、知恵は出ないのかもしれないが。


パーっと視界が開けるようなちょうどそのとき、ちいさなアリが机を横切る。

彼もまた道を探していたのだろう。小さなプラケースにさえぎられた空間の下、隙間をすり抜けるように歩き去っていった。小さいからこそなし得る回避策、というのはあるものだ。