2014/01/01-13:33:24 |
この写真、2014年の元旦に、何気なく撮った一枚でしたが、先日、新年のお祈りでお世話になった稲富稲荷神社さん以外は、たった三年ですべて無くなり、あたかも戦争並みの街の変貌を残すものに、なってしまいました。
一方で、目に見えない形で、一気に変わっていることには、思いのほか気が付かないものです。何よりも行きかう人々の生活の様子は、なかなか写真に残しにくいものではあります。ここはことさら、人々の様々な感情が渦巻いたであろう街ですが、それとは別にあった平々凡々な喜怒哀楽は、今や想像することもできません。
さて、今最も注目されている表現のひとつに、大衆の生活様式や感情の機微にこそ沿うことによって、過ぎた時代を鮮やかにあぶりだす、という手法があります。風化していく過去であっても、人々がそこに普遍性を見出し、また混迷する現代にあって、自らの立ち位置を再確認するという流れですね。
瞬間、なんの意義もわからないまま、シャッターをきってみます、きっとそれでいい、これからも。