明日は 笠岡駅前一帯で 笠岡よっちゃれ2023が、開催されます。
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2017/07/22-20:52:44
明日は笠岡よっちゃれ。このイベントには愛憎渦巻くものがあった。
1998年ころの若かったぼくには、制作プロが作った半端に歴史もない取ってつけた民謡調のお囃子は、ただうるさいものだった。まだ4つ打ちのほうがマシ、と思っていたところに主催者からこれをREMIXしたダンスビートにしたいという話が舞い込んできた。
とても光栄なことだったが2か月弱くらいの猶予だった。今のようにPC上で作る人はまだ少なくハードディスクレコーダーの初号機で、コツコツ作業した。(音源はWavestation、R-70、そして亡き友人が貸してくれたTB-303実機) 短い間でエネルギーのあるものが作れたのは、入籍直前のドロドロとした感情の爆発もあったと思う...。
当日、見に来たお客さんにはとても喜んでもらえたのだが、BPM=138では速すぎて踊れない、というお叱りを踊り連の年寄りたちからずいぶん聞かされた。が、翌年サンバチームや藤峰会のコアユニットがそれを軽々と踊って見せ、以降は自分の中のベーシックなテンポになった。
しかし、主催の先生は次の【ロック調アレンジ】なる仕事を僕にはくれなかった。お金のかかった仕事をまたしても都会の制作プロに頼んだようだった。多分受けても、その頃のぼくにはこなせなかったというのは、振り返るとわかるのだけれど、やはり悔しかった。ただそれが全くイベントに定着しなかったのは、痛み分けのように思っていた。
子どもを育て、仕事にいそしみつつも、お手伝いや色々な音楽とのかかわりが増え、自分が音を出すことを忘れた時代がそこからしばらく続く。
そして、また音を出したい自分に戻った。そのきっかけをくださったのは、灰野敬二さん。West Tour 2018 Electronics setだった。良質のノイズ、聴きに行かれた皆さんの間では忘れえぬものだったよネ、ふふふ、ライブはそういうものさ。
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