笠岡市 めがねと補聴器専門店・ツザキが お店の日常と 小さなまちでの活動などを綴ります

2015-07-07

竹林寺山のスーパースター

石田五郎・冨田弘一郎の両氏

1977年3月27日・第7回彗星会議終了後、岡山天体物理観測所見学の時のスナップショットです。神戸での開催のあと、希望者が鴨方まで足を伸ばしたそうです。もちろん僕は見学に勝手に参加した飛び入りでした。

公開時間に博物館見学では何度訪ねても、アマチュアにとってスーパースターなお二人には、到底お目にかかれる機会はないので“突撃”と相成ったのですが、この時ばかりはさすがにドキドキでした。

それぞれにご活躍だったお二人が一緒におられるということが、なにか不思議に感じられたのですが、今となれば、天体観測のメッカである同天文台での日常的な光景とも思えます。


石田五郎先生は、セルロイドの太いメガネではなくメタルをかけられていて、本でのイメージとちょっと違いましたが、そのジェントルな風格に圧倒されました。

冨田弘一郎先生が参加者に天文台のパンフレットを手渡しておられました。この時に僕は中学卒業後、高校入学前の春休みでしたので、まだイガグリ坊主でした。そのイガグリがおそるおそる手を伸ばすと「おやっ、こんな子は参加者にいたかなぁ」という様な、少し不思議な顔をなさったのが、可笑しくも嬉しかったです。いえ、多分先生に投稿写真を見ていただいたことは、あったと思います^^

先生の提げている愛機のニコマートFT+GNニッコールは、そんな天文雑誌に何度も登場していて、「あっ、あれだあれだ」と、眺めていました。ですので僕にとっては、GNニッコールは冨田先生の思い出そのものです。

竹林寺山には、例によって自転車で行きましたが、三度目の登坂でもあり、体もだいぶ出来上がっていた年齢だったので、それ以前と違い、割と苦もなく行けたように思いましたが、参加者からは、元気だなァ笑、とイジられました。


みんなの乗ったバスを見送りながら、山坂を一緒に駆け下りました。一番後ろに乗ってらしたのは、冨田先生だったんでしょうか、坂の途中、大きく手を降る僕に、手を降りかえしてくださいましたね。