先月末から今月初めにかけて、東京に行って来ました。新宿ピットインを訪ねて、梅津和時の「こまっちゃクレズマ」を聴きました。
「こまっちゃ」はKIKIBANDと対照的な、アコースティック6人編成のグループで、バンドの名前の通りクレズマーやちんどん的な哀愁ナンバーを多く演奏していましたが、「コンポステラ」の名曲も出てきて、たいへん嬉しく思いました。
実は、5年くらい前に福山のポレポレにも登場したことがあります。私はそれも聴きに行っていましたが、この夜のライヴはずっと熟成されたいい味を出していました。
とりわけ、梅津和時のみならず、サックスとクラリネットの多田葉子がガッツのある、しかも歌心に溢れた演奏を聴かせてくれて、じわっと熱くなりました。実にすばらしい演奏でした。
(全文・主宰 写真,改行・石原健)