もう、フィルムの時代に語りつくされたことだが、
最近実感していることが、「標準レンズ」はどう標準か、ということ。
道具として、広角・望遠に偏らない中庸の焦点を
そう呼んでいるのは、単なるナラワシなんだろう。
宇宙を撮るのなら、どんな望遠鏡だって広角レンズじゃないか。
海を撮るのだったら、超広角レンズは標準レンズかもしれない。
この前、35ミリフィルム一眼に135ミリの単焦点を
つけている人と話した。
「寄ったり離れたりして、そのとき撮れるものを撮る」のだそうだ。
その画角が好みとか、必要だ、とかいうことではなくて、
「それ1本しか持ってないから、そうする」のだ、とも。
つい驚いている自分は、頭が固くなっていると後で反省した。